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日本とタイ、震災の被災地で始まった友好の織物がついに完成

Global News Asia / 2015年1月20日 8時45分

日本とタイの被災者と参加者それぞれの想いを込めて到達した311メートル(写真提供:ツナミクラフト)。

 2015年1月17日、神戸市のHDC(ハウジング・デザイン・センター)神戸の展示会場で、2013年12月4日から東日本大震災の被災地宮古で始まった織り紡ぎが、日本の被災地やタイのツナミ被災地を経て、目標だった311メートルに到達した。

 東日本大震災が起きた3月11日を意味する311メートルもの織物を紡いで、被災者たちへエールを送りたいと始めたこのプロジェクトは、2004年のスマトラ沖大地震および2011年の東日本大震災の被災地で心のケアのために作られた製品を販売するツナミクラフト(所在地:兵庫県西宮市、代表:東山高志)により、特定非営利活動法人さをり広場(所在地:大阪府大阪市都島区、代表理事:城英二)と共催で、東日本大震災の復興を応援しようと、企画・実施された。

 延べ3000人以上が参加した今回のプロジェクト、「東日本大震災復興応援 巡回織りつなぎワークショップ Cruise around Tsunami Havens」は、東日本大震災から1000日目の2013年12月4日にスタートして、阪神大震災20年目の2015年1月17日までに、311メートルを超える織りもの作品を作ろうと、タイをはじめとする4か国と日本の19都道府県80か所以上を巡回して実施されてきた。

 そして先日17日、20年目を迎えた神戸で目標の311メートルに到達した。結果的には企画通りだったものの、タイ南部のプーケットでは津波被災メモリアルディーのイベントが、前日になってやっと決まるなど、順調に進められたとは言い難く、関係者や参加者の苦労が忍ばれる側面もある。

 織った人それぞれの個性を感じることができる色鮮やかな311メートルの織り物には、いろいろな国籍・宗教・性別・障害を持つ人・ご当地キャラクターなど、参加者それぞれの写真やメッセージが取り付けられている。多くの人が関わり、共感することで、災害や様々な困難を風化させることなく、復興を願い、笑顔を取り戻すことの大切さを感じられる作品となった。

 完成作品は、1月20日までHDC(ハウジング・デザイン・センター)神戸B1ステーション広場で展示した後、仙台、札幌、東日本大震災の被災地などで展示する予定。

【執筆 : そむちゃい吉田】

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