日本とタイ、ツナミ被災地の復興を祈った311メートルの織物
Global News Asia / 2015年1月21日 17時18分
2015年1月20日、2013年から3年越しにタイをはじめとする4か国を巡って、被災地の復興への願いを込めて織り紡いだ「さをり織り」巡回プロジェクトが幕を下ろした。311メートルを超えた作品には、織り人それぞれの顔写真とメッセージが一緒に織り込まれている。そんな長期のイベントを支えた小さな優れものがあった。
4か国と日本の19都道府県80か所以上を巡って、色とりどりの布は311メートルの長さを超えた。阪神淡路大震災からちょうど20年目の1月17日に311メートルに到達した布は、20日まで織りつながれた。
それぞれの布には、小さなメッセージカードが縫い込まれている。プロジェクトに参加した人々の顔写真とメッセージだ。織り終えたその場で写真を撮り、メッセージを書き入れて縫い込む。参加者の被災地への祈りが一生の思い出となった。
こんな粋な演出を陰で支えたのは、LG電子のモバイル
プリンター(ポケットフォトPD239)だった。イベントを続けてきたツナミクラフトの東山代表は、このモバイルプリンターを会場に持ち込み、バッテリーが終わったらもう1台へと、多い時には延べ10台を駆使したという。
充電式バッテリー内蔵で、スマホとの無線印刷が可能なために、撮った写真をその場でプリントという演出も可能だった。特に電源のない屋外の会場では、まさに大活躍だった。
タイの被災地では、若者たちは織り機よりもプリンターに注目。いくらなのか、どこで買えるのか、と質問責めに。約3000バーツ(1万円ほど)というと、5000バーツでもいいから欲しいという声もあったという。
しかし、持ち込んだ東山氏が日本人ということもあってか、「やっぱり日本製はスゴい!」という声には苦笑いしながら、LG電子製だと伝えると、それでもいいものは良いね、と笑いながら答えていたという。
今回のプロジェクトでひとつの心残りは、韓国でのイベントができなかったことという東山氏。小さな写真付きメッセージカードという素敵な演出を支えたプリンターには、大いに愛着と感謝を抱いている様子だった。
一度災害が起きれば、ひとつひとつの命の尊厳が問われることになり、国も民族も関係ない。このプロジェクトで示された人としての慈しみ合う心。国や民族よりも、一人一人が個々の人間として、友人として、お互いを顧みることができれば、偏見やムードに流されないような相互理解と真の交流を生みだしていくのではないだろうか。
【執筆 : そむちゃい吉田】
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