墜落エアアジア機、胴体部分をバルーンで水面近くまで浮上させたが引き上げに失敗
Global News Asia / 2015年1月25日 17時7分
2015年1月25日、昨年12月28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ち墜落した、インドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の胴体部分の引き上げ作業が続いている。これまでに犠牲者69人の遺体が収容された。
現地メディアによると、インドネシア海軍が、胴体にバルーンを取り付けて水面近くまで浮上させたが、バルーンが外れてしまい失敗し、胴体部分は海底に落ちた。ブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)を回収して解析中で、28日解析結果の概要を発表するとの話があったが中止された。また詳細なデータの分析には6カ月以上かかるとみられている。現在、事故原因の見方は二つある。既定の最高上昇スピードの2倍の戦闘機並みの速度で上昇していることから、一つは、巨大な竜巻の猛烈風にあおられて急上昇してしまい、雲の中は氷の粒子を含む氷点下80度の超低温。この氷が機体やエンジンに着氷してエンジントラブルを起こし失速、機体後方から急落下し海面に衝突したと見られている説。もう一つは、戦闘機並みの速度で急上昇した後、落雷を受け機材トラブルが発生して失速。機体は空中分解して海面に落下した説だ。
エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィート(約600メートル)の上昇を許可すると伝えたが、エアアジア機からの応答がないまま、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。
エアアジアグループの航空機は、すべて新造機を購入しており新しい機材が多い。既存の航空会社の中でも、安全性は平均よりも高いと言われてきた。LCCもフルサービスの航空会社も同様の安全基準で運航している。
【編集 : 高橋大地】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
命知らず!?『トップガン』のギリギリ低空飛行を空母で強行… 戦闘機パイロットの“伝説”
乗りものニュース / 2024年11月8日 20時12分
-
リマ空港新ターミナルへの移行、2025年1月29日に延期(ペルー)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月8日 0時20分
-
「全裸の銀ピカ飛行機」なぜ無くなった? 「塗装撤廃でメチャ軽量」激強メリットも廃れた理由とは
乗りものニュース / 2024年11月6日 16時12分
-
大手航空機メーカーが手掛ける「型破りな未来のビジネスジェット」案、その全貌とは? 試作機は「すでに飛んでいます」
乗りものニュース / 2024年11月4日 8時12分
-
羽田衝突事故を契機に「滑走路誤進入」防止策が進化へ…どう変わる? 今後さらなる「新機能」実装も
乗りものニュース / 2024年10月28日 7時42分
ランキング
-
1中国・35人死亡の車暴走事件 私たちを取り囲み、映像を消せと迫った謎の「市民」たち
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 7時30分
-
2北朝鮮に石油を大量供給か ロシア、国連制裁違反の疑い
共同通信 / 2024年11月23日 18時11分
-
3アングル:またトランプ氏を過小評価、米世論調査の解けない謎
ロイター / 2024年11月24日 7時53分
-
4ウクライナ侵攻参加で借金帳消し ロシア、兵員確保の一環
共同通信 / 2024年11月24日 9時6分
-
5フランス外相がウクライナに供与の長距離巡航ミサイル「スカルプ」でのロシア領内攻撃を容認
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 8時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください