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日本とタイ、新鉄道の建設で合意=工業団地の開発も

Global News Asia / 2015年1月29日 16時23分

第2次世界大戦時に旧日本軍が多くの捕虜を犠牲にして建設した泰緬鉄道。「戦場にかける橋」として有名なクウェー川鉄橋は今は観光スポットになっている。(写真:そむちゃい吉田)

 2015年1月27日、タイを訪問している和泉洋人首相補佐官がプリティヤトン副首相と会談し、タイ東部のカンボジア国境から西部のミャンマー国境までの鉄道建設について、基本的合意に達した、とタイメディアが報じている。

 和泉洋人首相補佐官は、プラユット首相を表敬訪問した後、プリヤティトン副首相との会談で、2月8日から9日に予定されている首相の訪日に向けて、新規鉄道建設について話し合った。

 タイ政府の計画では、カンボジアとの国境にあるサケーオ県アランヤプラテートからバンコクを通り、ミャンマーとの国境に接するカンチャナブリー県へ到る、標準軌で200キロ以上の高速鉄道を建設するとしている。

 カンボジアはシソフォンからシェムリアップを通り、ベトナムの南シナ海に面したクイニョン港に到るルートと、首都プノンペンを通り、ベトナム南部のホーチミン、ブンタウ港に到るルートが計画されている。

 ミャンマー側の鉄道は、タイが進めているダウェイ工業団地に到る計画で、タイ政府としては、ダウェイ工業団地の開発についても日本政府に協力を要請している。

 東西を結ぶ鉄路は、完成すれば、インド洋アンダマン海から南シナ海を結ぶ、新たな輸送ルートとして、日本にとっても重要な位置づけとなるのは間違いない。

 また、カンチャナブリー県を通り、ミャンマーへ到る鉄路は「戦場にかける橋」として有名な泰緬鉄道のルートを通ることになる。しかし、タイにおいてはそうした過去の遺恨をあげつらうようなコメントは皆無で、むしろ歓迎する動きが強い。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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