【インドネシア】ジョコ大統領主導で経済成長が加速―HSBC投信
Global News Asia / 2015年2月19日 20時16分
2015年2月19日、HSBC投信は、インドネシア株式・債券・為替市場の動向と見通しを伝えた。
インドネシアは、昨年10月に就任したジョコ大統領主導で経済成長が加速する見通しで、約50兆円の大型インフラ整備が始動し生産性の向上が期待できる。原油安を背景に、経常収支および財政収支は改善し、インフレ率の低下により利下げ余地が拡大する。対外収支の改善見込みから、格上げの条件が揃いつつあるなどで、株式・債券市場は強気スタンスを維持する。為替市場は短期的に弱含むものの、経済ファンダメンタルズの改善に伴って、長期的には通貨ルピアは見直されるというのが主な予想のポイントだ。
政府主導による構造改革推進への期待もあり、割安な水準にある株式市場は、企業の高い資本効率予想などから、株式市場の見通しは強気に見ている。2015年の企業の資本効率を示す株主資本利益率(ROE)は約20%と高水準を予想している。
外国人投資家は、ジョコ大統領による構造改革推進への期待から、インドネシア国債の購入を加速している。今年1月末時点の外国人投資家による保有残高は前年同時期と比較して約1.5倍に拡大している。
為替市場では、経常収支の赤字などから短期的には弱含むものの、経常赤字および財政赤字の縮小やインフレ率の低下に伴い、ルピア相場は長期的には持ち直し、強含むものと考えられる。
インドネシアでは、ジョコ新政権による構造改革推進やインフラ整備の拡大により、成長加速が期待され、実質GDP成長率は、2015年が5.8%、2016年が6.1%と成長が加速する見通し。
原油安を背景に、政府は今年1月1日にガソリン補助金を撤廃した。ガソリン補助金の撤廃により、財政赤字の削減が期待できる。また、原油安による原油輸入額の減少に伴い、経常赤字の縮小も見込まれる。
【編集 : TY】
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