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【ミャンマー】国軍とコーカン族武装組織(東部)の戦闘激化―死亡者110人以上

Global News Asia / 2015年2月22日 21時35分

ミャンマーイメージ写真(日英グローバルセミナー提供)

 2015年2月21日、ミャンマーメディアによると、中国との国境に近いコーカン地区で、9日に始まったミャンマー国軍と少数民族コーカン族武装組織との戦闘が激化している。

 これまでに、武装組織が国軍の軍事拠点を攻撃し、国軍兵士54人と警官7人が死亡。兵士105人が負傷した。国軍は空爆を行なうなどで交戦を続けており、武装組織側は、50人以上が死亡、負傷者も多数いると伝えている。

 コーカン地区は中国との国境に面しており、コーカン族は漢族が多いと言われている。 この地区は事実上は、コーカン族の自治区となっていた。しかし、国軍は2009年に「麻薬や武器の製造」など非合法活動を理由に衝突していた。また、武装組織のリーダーは中国に逃走していたとみられていたが、そのリーダーが中国から戻り、組織を再構築したと見られている。

 また、中国メディアに武装組織リーダーが「失った領土を奪還する」と発言したと報じられており、中国が武装組織を支援しているのではないかという疑いもある。少数民族コーカン族の住民5万人以上が中国側に避難している。

 昨年10月の時点では、政府と少数民族(武装勢力)との全面停戦に向けての調整は、95%の部分で合意していたと言われていた。残り5%の部分の調整で、利権に絡む複雑な要素が浮上して、衝突が再発した可能性が高い。

【編集 : 朝日音然】

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