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【インド】3つのDで経済成長は順調ーHSBC投信

Global News Asia / 2015年2月26日 14時54分

インドのイメージ写真 バナラシの沐浴風景(HSBC提供)

 2015年2月24日、HSBC投信は、HSBCグローバル・アセット・マネジメント(インド)最高経営責任者(CEO)プニート・チャダ氏のインド経済展望について2月20日時点の見方を伝えた。

 インドでは、「3つのD」が経済成長を強力に牽引すると見られており、1、Democracy(民主主義)インドは世界最大の民主主義国家と言われ、モディ政権下で民主主義が力強く機能しており、民主的なプロセスの下で政策が推進される。2、Demography(人口動態)インドの平均年齢は約27歳で、若者の数は中国を抜き世界一。巨大でこれからも増加する労働人口は、インド経済の強力な成長ポテンシャルを示す。3、Demand(内需)人口11億人の消費パワーは莫大で、インフレ率低下で購買力が強まっている。そうしたことから、インドは、モディ政権下で改革が進展、経済は活気を取り戻し、投資家の注目を集めている。

 モディ政権は高成長復活を目指し、外資製造業を積極的に誘致するため「Make in India(インドでモノづくり)」構想を掲げ、インフラ整備や規制緩和を図っている。モディ首相は、インドを大変革し、高成長軌道に乗せることを生涯のミッションとしており、現地のビジネス界もこの大きな変化を感じ取っている。今回の政権は今までとは全く違い、大きな「ファンダメンタルズ・シフト」をもたらすと考えていまる。これまではインド経済の将来性が不透明なため設備投資を控えていた企業が、ここにきて投資に前向きになっている。以上の事から、今後は投資サイクルが力強く上向くことが見込まれると考えられる。

 金利については、インドは利下げサイクルに入っており、中央銀行は今年1月15日に臨時会合を開催し、政策金利を0.25%引き下げ7.75%とした。インフレ率が落ち着いていることから、政策金利はさらに3月に0.25%、6月に0.25%引き下げられると予想している。今年後半にはさらに0.5%の利下げが行われる可能性がある。

 株式市場については、強気な見方を維持。インドでは企業収益が改善に向かっており、今後4年間の一株当たり利益(EPS)の伸び率は16~20%と予想されている。金融政策が緩和サイクルに入っていることも株式市場にとって追い風となる。

 債券市場については、とても魅力のある投資対象。理由は「金利サイクルが低下局面入り」「フラットなイールドカーブ」「通貨ルピーの安定」。

 日本からインドの投資については、日本の低金利と円安基調(インドの高金利とルピー高)が、日本との親密な関係もありインドへの投資促進に一役を買っている。モディ首相が周辺国以外の最初の訪問先に日本を選んだことも、日本びいきを示すもので、親日国との安心感が強い。

【編集 : TY】

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