世界に平和を発信「沖縄・カンボジア博物館プロジェクト」ーJICAカンボジア事務所
Global News Asia / 2015年3月2日 17時0分
いまだ癒えることのないポル・ポト政権時代の忌まわしい記憶をやっとの思いで語り始めたカンボジアの人々。「平和のメッセージ」を発信する沖縄。2つの地域の人々には、負の歴史的体験を共有し、共感できる想いがある。JICA提供(沖縄研修の様子・沖縄県平和祈念資料館)。
2015年3月5日と6日から、JICAカンボジア事務所が協力して進めてきた「世界に平和を発信」するための展示が、カンボジアの2つの博物館で開催される。
このプロジェクトは、2012年10月から沖縄県立博物館・美術館と沖縄県平和祈念資料館が、カンボジア国立博物館(NMC)と国立トゥールスレン虐殺博物館(TSGM)に、世界に平和を発信する拠点としての博物館づくりを目指し、技術協力を行ってきたもの。
3年間の協力活動の中で、沖縄の両館の職員がJICA専門家として毎年カンボジアを訪れ、展示方法や資料の保存、平和教育などに関する指導を行い、またカンボジアの2つの博物館職員(延べ12名)が沖縄での一カ月間研修を通し、平和の想いを世界の人々へ伝えるための技術と知識を学んだ。
この展示会は、4つの博物館が協力して行ってきたプロジェクトの集大成として開催される。展示会に向けて計6名のJICA専門家がカンボジア入りし、2月23日から3月10日まで、カンボジアの職員に最後の技術指導を行っている最中だ。
カンボジア国立博物館での開会式は、3月5日(木)17時から行なわれ、「沖縄・カンボジア『平和文化』創造の博物館づくり協力展」は、5月初旬まで開催される。
トゥールスレン虐殺博物館では、開会式が3月6日(金)8時30分から行なわれ、開会式の後、沖縄で学んだ研修員による展示の解説会を行なう。「平和文化の創造をめざして~トゥールスレン虐殺博物館の挑戦とビジョン展」は、1年間開催する。
いまだ癒えることのないポル・ポト政権時代の忌まわしい記憶をやっとの思いで語り始めたカンボジアの人々。悲惨な地上戦から70年が経ち、その経験を歴史的教訓として、また、平和創造の行動原理として位置づけ、「平和のメッセージ」を発信する沖縄。2つの地域の人々には、負の歴史的体験を共有し、共感できる想いがある。
【編集 : TY】
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