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日本政府は紛争地のピキットに学校の建設を決定

Global News Asia / 2015年3月8日 9時0分

フィリピン人の9割以上はキリスト教を信仰しており、イスラム教徒はかなり少数派である。(皐野歩撮影)

 2015年3月6日、フィリピンのメディアによると、日本政府はミンダナオ島北コタバト州ピキットに学校を建設することを決定した。

 現在、ピキットは政府軍と反政府軍の紛争地になっている。反政府軍の「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」はモロ族の自治確立を目指し、長年に渡って武装闘争を行ってきた。現在は政府との和平交渉を進めているのだが、これに反対した強硬派の司令官がMILFを脱退。独自の武装組織「バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)」を結成して現在も武装闘争を継続している。

 繰り返し起こる軍事衝突により、ピキットの約4万2000人の総人口のうち約60%が土地を追われ、避難生活を余儀なくされている。インフラ施設も荒廃しているため、子供たちの多くは学校で教育を受けることもできずにいる。

 ピキットに建設が予定されているのは「平和の学校(Schools of Peace)」と題した小学校と高校である。これにより、日本とフィリピンの関係もより深まるだろうと期待が寄せられている。
【翻訳/編集 : 小林ていじ】

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