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【タイ】世界で最も幸せな国?

Global News Asia / 2015年3月8日 11時0分

強権的な政策は一時的には良い面もあるが、方向を誤ると大きな不幸へと転落しかねない。写真は、軍によるクーデター直後のバンコク中心部。(そむちゃい吉田撮影)

 2015年3月5日、タイのメディアは、タイ経済は世界で最も幸せな状態にあると報じた。ブルームバーグによる悲惨指数調べによるデータで、タイは世界一の幸福経済であるという。

 失業率やインフレ率などをもとに調査された結果、タイは1%未満という低い失業率と低いインフレ率によって、2位のスイスを大きく離して1位になった。調査では日本は3位。韓国、台湾と続いている。

 しかしクーデターによる軍事政権下にあるため、先進国並みの生活水準に到達するには、まだ相応の時間がかかるとコメントされている。

 表向きには、この調査のように好調に見えるタイだが、実態は少し違う印象に見える。特にインフレ率が低いとされたが、タクシーのように不当に低く抑えられているものも多い。飲食にかかる出費は、ここ数年で確実に上昇していることは、タイに住む人なら多くが実感している。

 失業率が低いのは、独立心旺盛なタイ人が、屋台などのスモールビジネスを容易に始める事も大きな要因。製造業や建築業には、その賃金の安さもあって人が集まらなくなっており、ラオス、カンボジア、そしてミャンマーの労働者無くして、すでに成り立たない。人手不足は、人件費の上昇も意味しており、この事はスモールビジネスにも影響が出ている。

 こうしたことから、多くのタイ人が今回の結果には疑問を持っている。今回の調査結果は、多分に軍事政権の強権的な政策が、一時的な数値として現れたものではないだろうか。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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