「日本列島47都道府県meetsタイ王国77県」のNPO活動 西田誠治氏
Global News Asia / 2015年3月24日 11時0分
『ヤム! ヤム! ソウルスープキッチンvol.13宮城県ver.』で訪問した、名取市のセリ農家・三浦さんのセリ田での産地取材の様子。左が西田誠治氏。(撮影Takanori Tsukiji STARSERVERCLUB)
2015年3月21日、「特定非営利活動法人Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHEN」代表理事の西田誠治氏に話を伺った。Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHENは日本で初めて『日本列島47都道府県meetsタイ王国77県』をテーマに掲げたNPO法人だ。
「日本全国のローカルの魅力を、タイ料理をフィルターにして新たに引き出し、各地の食や観光、人の魅力をわかりやすく世界へ発信することを目的としています。これまで日本15県、6市町村の食材や地域性をテーマにしたタイ料理イベントを東京都内やタイ・バンコクで開催しています。タイレストランや著名料理家と連携して産地交流の場を独自に作り上げてきました」
その成果もあって、西田氏の活動はタイ国政府商務参事官事務所、タイ国政府観光庁後援事業、内閣府地域社会雇用創造事業(平成23年度)の認定事業にもなっている。
西田氏は6次産業化プランナーとして、デザイナー兼プロデューサーの役割を果たしながら全国の1次産業支援を積極的に手がける。現地取材で出会った人々を西田氏が先頭に立って直接支援をするのだ。
例えば、熊本県の食用いぐさ『ゆいのくさ』のブランディングや、青森県の雹(ひょう)害りんご『雹kissりんごプロジェクト』などがある。『ゆいのくさ』では海外展開もバックアップし、西田氏自身も積極的にタイなど国外へ出張する。
活動の原点であるタイ料理においては今年2月13日~3月8日まで、住まいの地場食材を使ったオリジナルグリーンカレーレシピを募集した。グリーンカレーはタイの代表的な料理で、ココナッツミルクでコクがありピリリと引き締まった辛さが日本人にも人気だ。現在優秀作品を選考中で、近日その結果を発表する。
「このグリーンカレーのオリジナルレシピの募集は全国のタイ料理ファン、生産者、地域を盛り上げているみなさまに、タイ料理で日本各地を掘り起こし、一緒に盛り上げていこう! をテーマにした過去に前例のない日本初のレシピ・コンテストでした。オリジナルグリーンカレーを通じて日タイの食の交流活動を活性化させ、食の可能性を新たに拡げたいと思います。また、近年急増しているタイからのインバウンドの動きを後押しし、首都圏だけでなく日本のローカルの魅力を食で伝えるきっかけを生み出していくつもりです」
【取材 : 高田胤臣】
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