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【タイ】音楽著作権料の支払いを強要するGMMグランミー社に賛否

Global News Asia / 2015年3月25日 11時0分

アソーク通りにそびえるGMMグラミー本社ビル(そむちゃい吉田 撮影)

 2015年3月24日、タイメディアの報道では、タイ最大手レーベルGMMグラミー社が、YouTube上にアップしたプロモーションビデオの著作権に関する警告文を巡って、SNS上で批判が集まった為に削除したという。

 GMMグラミー社がプロモーションビデオの最後に掲載した警告文は、カラオケ店、ミュージックパブなどで同社の音楽ビデオを放映する場合は、事前に著作権使用料を支払うこと。これが未納であることが発覚した場合は、法的措置をとることになる。と書かれていた。

 SNS上では「支払うならグラミー社だけでなく、全てに対して支払うべき」、「まるでグラミー社がタイの全ての楽曲の権利を持っているみたい」といった批判の声が多く寄せられ、急遽、YouTube内の警告文を削除したようだ。

 しかし一方では、この主張はアーティストの活動を支持する為には必要なことだという声もある。

 グラミー社の年間著作権使用料は、形態によって違うが、600~17000バーツ(約2200~62700円)。しかし今回騒動になった徴収対象はあくまでもグラミー社に対するもの。日本のJASRACのような団体もあるが、こうした活動は全くといっていいほど行っていない。

 GMMグラミー社は、タイ最大手の音楽レーベル。同社はタイでは一番初めに著作権の保護を訴えて来た経緯がある。さらに著作権料の徴収にも積極的で、タイの著作権管理団体を差し置いて、自らカラオケ店やミュージックパブなどで偵察を行い、正規に著作権料の支払いが行われていない店に対して徴収を行っている。また近年では、自ら契約していたアーティスト自身を楽曲使用料の未払いで訴訟を起こしたこともある。

 実際に過去、摘発されたことのある日本人経営のカラオケスナックがある。そこでは客を装った偵察要員が先に現れ、数日後にGMMグラミー社の社員が警察官を伴って来店。その場で同社へ使用料を支払うか、今後一切の使用をしないという誓約書を書くように迫られたという。

 グラミー社のこうした対応についてはタイでも賛否両論が巻き起こっている。タイ国中に数あるミュージックパブでは、こうした動きを嫌って同社の曲を演奏しない店なども増えている。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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