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【タイ】タイ北部の古都・チェンマイ近郊には日本人経営の温泉がある

Global News Asia / 2015年3月26日 9時0分

タイ国内には何カ所か温泉が湧きでる場所がある。特にタイ北部には多く、ここチェンマイ県チェンダオ郡には日本人が作った『ほたるのゆ』がある。(高田胤臣 撮影)

 2015年3月25日、タイの古都・チェンマイ近郊にある日本人経営の露天風呂を紹介する。

 チェンマイは日本人在住者の多い街だ。バンコクよりも気候がよく、物価も多少安いことから、特に年金受給をしている日本人が多く暮らしている。そんなチェンマイ市街から北におよそ70kmにあるチェンマイ県チェンダオ郡はさらに空気がよく、最近では山岳のリゾートとして人気が出ている。

 郡に寄り添うようにタイで3番目に高いチェンダオ山(2225メートル)が大きくそびえ立ち、そのおかげか水もきれいで作物もよく育つ。山奥では1月中旬に桜(ヒマラヤサクラ)も見られるという。町は山岳少数民族の交流地でもあるため、ときどき市街で少数民族が集まった市場が開かれるなど、タイの特殊な文化も垣間見ることができる。

 そんなチェンダオに日本人が作った露天風呂『ほたるのゆ』がある。チェンダオに1店だけある日本食レストラン『竹』の日本人店主Uさんが露天風呂を作った。温泉が湧く土地を借り、日本風の露天風呂をこしらえてある。タイ人が経営する同じ源泉の露天風呂はドラム缶にお湯を注いで浸かるだけで風情がない。そのため日本式を作ってしまおうと思い立ち、自然動物保護区内のために建築許可を取るのに苦労したが、持ち前の交渉力でUさんは1発で認可を受けた。現在『ほたるのゆ』の管理はそこに居を構える村長夫妻が取り仕切っている。

 岩風呂は源泉に近い場所と一段下流にある。共に隣には小屋がかけられ、飲食もできた。事前予約で村長らが合鴨や子豚を丸々捌いてくれる。

 岩風呂の目の前を小川が流れ、日本の温泉に来たような気分になれる。湯の花が湯の中に散っていた。肌をこするとすぐにすべすべになっていく。この湯の効能は肝臓病、糖尿病、胃腸、痛風、切り傷、やけど、利尿などがあり、美肌効果もある。これはわざわざUさんが湯を日本に持ち帰り、しかるべき研究所で分析してもらった結果だ。

 緑の匂い、タイ北部の優しい日差し、小川のせせらぎ。大自然を満喫しながら天然の温泉に足を伸ばしてつかる。チェンマイを拠点にした小旅行に最高の場所として推薦したい。
【執筆 : 高田胤臣】

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