【タイ】道路が川に！ バンコクの複数箇所で集中豪雨による道路冠水

ラマ9世通り近くMCOT前の道路も一時完全に水没し、車での進入も難しい状態だった。(取材協力者 提供)

　2015年3月24日、一時的に集中豪雨に見舞われたバンコクの複数箇所で道路が冠水。伴って周辺が大渋滞となった。

　24日午後1時から2時頃にかけて、バンコク都内は時ならぬ集中豪雨に見舞われた。暑季に入ったとは言え、こうした激しい雨に見舞われるのは珍しい。

　都内は、シーロム通り、スクンビット通り、アソーク通り、ペッブリー通り、ラマ9世通りなど都内のほぼ全ての主要道路で冠水。大渋滞を引き起こした。

　雨は1時間と経たずに止み、水も間もなく引いたが、一部では、排水が追いつかずに店内に逆流するなどの被害も報告された。

　こうした豪雨にもかかわらず、渋滞をのぞけばタイ人たちはいたって冷静だった。それどころか、時ならぬ洪水をむしろ楽しむ様子もうかがえ、ネットには水が溢れる写真にコラージュを加えた写真が大量にアップされていた。

　数年前に襲った大洪水の時もそうであったが、タイの人々は常に達観した面があり、「なっちゃった物は仕方ない。それならこの状況で楽しんじゃえ」というような発想の転換を自然と行っているかのようだ。

　昨日の豪雨は、瞬間的に排水許容量を超えた為に発生したと思われ、水が引くのもさほど時間がかからなかった。また、先の大洪水をうけてのタイ政府による治水事業は現在、着々と進められているが、都内では時として今回のような集中豪雨には、まだまだインフラは追いついてない。
【執筆 : そむちゃい吉田】