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【ミャンマー】アウン・サン将軍が暗殺された歴史ある建物で個人的な誕生日会を開いた写真がFBで大量流

Global News Asia / 2015年3月27日 11時0分

100年以上の歴史を持つ旧ビルマ省庁舎。昨年11月にはアメリカのオバマ大統領も訪れた。(竹永慶代 撮影)

 2015年3月27日、地元メディアによると、1947年7月19日にアウン・サン将軍と6人の閣僚が暗殺されたイギリス植民地時代の旧ビルマ省庁舎で、3月21日夜に私的な誕生日パーティーを行った際の様子の写真が出席した客などによってフェイスブックに大量にアップされ、国民から激しい非難を浴びている。

 誕生日会を開催したティ・ティ・トゥン(Thi Thi Tun)は軍事政権時代の副将軍の娘であり、旧ビルマ省庁舎の管理運営を任されている「アノーマ芸術協会」の主要人物の一人であった。

 現在、ヤンゴンに点在する歴史建造物の保護は、YHT(Yangon Heritage Trust)の下に行われているが、YHTの説明によると、旧ビルマ省庁舎はYHTが発足される以前の軍事政権時代に、管理運営の権利をアノーマ芸術協会に政府が独占的に与えたものであり、今回の騒動についてYHTには為す術がないと述べている。

 誕生日会にはビルマ式社会主義を進めたことで有名な大統領ネ・ウィン(在任1974年〜1981年)の孫であるエー・ネ・ウィン(Aye NeWin)も出席し、誕生日会の様子や建物内の写真を自身のフェイスブックに複数アップしており、「一部の特権階級の享楽の為に、歴史ある建物を使用するのは、アウン・サン将軍及び殉教者の魂を汚す行為だ」として批判と説明を求めるコメントが殺到している。

 アノーマ芸術協会は建物の保護とミャンマー文化の育成を目的として、同建造物の管理運営権を取得したが、土地賃貸料の不透明さや、権利取得後に改めて営利目的の申請を行うなど、今回の件をきっかけに、同協会のやり方そのものへの国民の不信が高まっている。
【翻訳/編集 : 竹永慶代】

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