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【タイ】大人も楽しめるレトロな動物園『サムットプラカン・クロコダイルファーム&ズー』

Global News Asia / 2015年3月31日 11時0分

熟練の演者なので事故は滅多に起こらないとはわかっていても、ヒヤヒヤしてしまう「ファイティング・クロコダイル・ショー」。(高田胤臣 撮影)

 2015年3月31日、バンコク郊外にある、どことなく懐かしさを感じる観光スポットを紹介したい。日本のTVでもときどき取り上げられている『サムットプラカン・クロコダイルファーム&ズー』だ。

 園内は昭和の雰囲気を漂わせているかのようにレトロで、ワニのショー見学だけでなく、小型から大型の動物に触れ合うことができる動物園となっている。

 場所はバンコクの隣、サムットプラカン県にある。バンコクの高架鉄道の終点、BTSベーリン駅からタクシーで30分程度で着く。2015年3月現在、高架鉄道延長工事が進められており、数年後は電車で行けるようになる。

 この施設の名称にもなっているようにワニがメインの動物園で、施設のホームページによれば「世界最大のワニ園」と謳っており、8万匹が飼育されているという。

 そして、その目玉として1日7回「ファイティング・クロコダイル・ショー」が行われる。演者が開いたワニの口に手や頭を入れるショーだ。演出なのか本能なのか、時折ワニの口がぱくっと小気味よい音を立てて閉じる瞬間は、わかっていてもひやりとする。演者に聞いてみると「10年以上やっていて、噛まれたことも何回かあるが恐くはない」と語った。

 ほかにもゾウのショーがあるほか、大きなトラと写真を撮るブースなどがある。動物もサルやトラ、クマ、爬虫類など様々な動物がおり、そのほとんどが売店で売られている肉や野菜などで餌付けができる。カバやトラへの餌付けは迫力があっておもしろい。

 ショーをしないワニは炎天下の下、薄い壁に囲まれた池の中で飼われている。その上に橋が架けられているので、そこからエサを投げ込んだりすることができる。

 実は2014年9月にタイ人女性がこの橋から数千匹もいるワニの池に投身自殺するという事件が起こっている。数年に一度くらいに起こるショッキングな事件だが、ワニ・ショーでも噛まれるという衝撃的なシーンがたまに起こることなどを含め、レトロに感じるのはそういった設備など随所に隙があるからなのかもしれない。もちろん普通に見学する分にはそういった危険はない。

 バンコクの普通の観光スポットに飽きたら、ぜひ『サムットプラカン・クロコダイルファーム&ズー』へ足を運んでみたらいかがだろうか。
【執筆 : 高田胤臣】

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