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【タイ】バンコクで外国人を含む物乞い101人検挙

Global News Asia / 2015年4月10日 9時0分

歌い歩くことで日銭を稼ぐ盲人にお金を手渡す。社会保障が行き渡っていない分、タイ人の同情心がボトムラインとなり彼らの生活を支えている側面もある。このため、杓子定規な摘発は反感を買いかねない。(そむちゃい吉田 撮影)

 2015年4月10日、タイではこの所、国内外の人身売買に関わるニュースが多く取り上げられ、タイ軍政も神経を尖られている。こうした状況の中、4月7日バンコク首都警察本部は、都内の路上で物乞いなどをしていたとして101人を検挙した事を発表した。

 警察幹部によると逮捕された101人の内、78人はタイ人だったが、23人は外国人であったという。彼らは大きく3つに分けられ、1つは路上で音楽を演奏してお金を請う者。2つ目は身体の障害(手や足がない。目が見えないなど)を持つもの。3つ目が精神に異常をきたしている者との分類された。

 警察では1941年発布の物乞いを規制する法律によって起訴される。その後、タイ人はバンコクの北に隣接するパトゥムタニー県にあり、社会開発人権保障省が運営するホームレスシェルターに送還され、職業訓練を受ける事になる。また、外国人は不法滞在として強制退去させられる。

 以前、タイのSNSにプーケットで交通事故に遭った子供の治療費を路上で請うていた欧米人が話題になった。直後に警察により追い出されていたが、最近彼らが他の国で同じように、路上でお金を請うている写真がアップされて話題にもなった。

 また、足が肥大化したドイツ人がカオサンで話題になった際は、多くのタイ人や警察までもが彼を支援したが、その直後パタヤで豪遊する写真が掲載されると、さすがのタイ人たちも怒りを隠さなかった。そのドイツ人は当然国外退去となったが、その後フィリピンで目撃されたらしい。

 こうして表に出てこそいないが、いわゆる「沈没組」という日本語があるように、バンコクから出たくても出られない。あるいは、タイ人の施しを良い事にして居座っている日本人も少なからずいる。

 タイ人は身体の障害などで働けない人々には同情するが、単なる物乞いは忌み嫌う。うす汚い身なりだけでも軽蔑している。そしてバックパッカーにも、その身なりで軽蔑の眼差しを向けているタイ人も多い事を知っておくべきだろう。

 今回摘発された中に日本人がいたのかは不明だが、先日の報道にあった通り、90%以上のタイ人に好感を持たれている日本人として、恥ずべき事は厳に慎んで欲しいと思う。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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