【ベトナム】お茶代わり？ ベトナムの路上で飲む生ビール

メーカーもわからない、味も炭酸も薄く、コクもないような怪しいビールだが、異国の街角でほぼ地べたに座り込んで飲むことが楽しくて気に入るのかもしれない。(高田胤臣 撮影)

　2015年4月13日、ベトナムの首都ハノイで飲んだ生ビールを紹介したい。

　ベトナム語で生ビールはビアホイと呼び、看板には「BIA HOI」とあるので非常にわかりやすい。一般的なレストランなどで飲むビアホイは日本などで飲む生ビールと同じようなものだが、屋台のビアホイは生ビールの樽から直接ホースを繋ぐなどしてグラスに注ぐ上、樽にはメーカー名がないものも多くかなり怪しい。

　アジア各地を旅行して回っている30代の日本人男性はハノイも好んで何度も訪れているという。

　「ビアホイは安くておいしいですが、店によって頭が痛くなるほどよくないものもあります。値段が高ければいいわけでもないですし、とりあえず客が多く入っている店は問題ないのではないかと思います」

　首都ハノイでは1杯あたり5000ベトナムドン(約28円)と、とにかく安い。味も薄く、いわゆるコクなどの味わいとは一切無縁だ。それでも足の短いプラスチック製の椅子に座っていると妙に落ち着くような不思議な気分になって楽しい。ベトナム人男性も夕方ごろになると大勢でビアホイを傾けている様子が各所で見られた。

　衛生面でやや不安は残るが、外国人でも楽しめるので、ハノイ旅行の際にはお勧めしたい。
【執筆 : 高田胤臣】