【ミャンマー】ミャンマーの首都ネピドーにオープンした高級ホテル『ケンピンスキー・ホテル・ネピドー』
Global News Asia / 2015年4月16日 9時0分
2015年4月15日、ミャンマーの首都ネピドーにできたドイツ系の高級ホテル『ケンピンスキー・ホテル・ネピドー』を紹介する。
ミャンマーの首都ネピドーは2006年にヤンゴンから遷都されたばかりの人工的に造られた街になっている。元々この地に暮らしていた地元民以外は遷都に合わせて移住してきた者ばかりで人口は92万人程度、かつての首都ヤンゴンが435万人なので、まだまだ少ない。
学校や商業施設なども少なく、公務員などの大半は今でも週末なるとヤンゴンで暮らす家族の元に帰るというほどだ。中心地から10分程度の距離に国際空港もあるが、国際線はバンコク発のバンコクエアウェイズのみしか就航していない。
そんな街に『ケンピンスキー・ホテル・ネピドー』が2014年11月に開業した。まだまだミャンマーの中心はヤンゴンである中、いち早くこのホテルがここに進出したのは、開業時に開催された東アジアサミットに関係がある。この国際会議に参加するために訪れたアメリカのオバマ大統領が宿泊するためだったのだ。
元より高級ホテルとして知られるケンピンスキーだが、ネピドーのホテルもまたすべてが一級ばかり。Wi-Fiも先進国と同レベルのスピードで繋がるし、ホテル内のレストランにはフランス人シェフが常駐。ホテルマンたちも日本人のほか多国籍のプロフェッショナルを集め、万全の態勢で顧客を迎える。
総支配人のフランク・ドロン氏は「ネピドーは今後大きく発展し、ネクスト・バンコクになり得る」と強調した。東南アジアは2015年末にアセアン経済共同体(AEC)が発足することになっており、ミャンマーもその波に乗って大きく発展する可能性を秘めている。
また、アメリカ大使館が近々ネピドーに移転予定で、これに伴って各国大使館もヤンゴンを離れ、いよいよネピドーが首都としての機能をますます発揮していくと見られている。
ネピドーは閑散とした地である印象を受けた。そして本当に発展するのは10年もしくは20年先になるかもしれないとも。そういう点では今、進出しておくことで後進組よりも大きなアドバンテージを得ることができるかもしれない。
『ケンピンスキー・ホテル・ネピドー』が先駆けて進出したことが、ネピドーが発展した後に大きな意味を持つことになるだろう。
【執筆 : 高田胤臣】
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