【タイ】女性人気歌謡歌手が今年いっぱいで引退し仏門へ
Global News Asia / 2015年4月20日 9時0分
2015年4月20日、人気の女性歌手で大手レーベルRサヤーム社に所属するキャット・ラタカーンさん(41才)が、今年いっぱいで引退して、仏門に入るとタイの芸能サイトが伝えている。
記事によるとキャットさんは、昨年末に引退を決意。会社社長にその意思を伝えたものの冗談と思われたという。その後、仏教の勉強の為インドを旅行し、再びその決意を伝えたところ、やっと真意を汲んでもらう事ができ、了承されたそうだ。
キャット・ラタカーンさんは、タイ北部ランパーン出身で、1999年にミスモーターショーで優勝したほどの美貌の持ち主。同年タイ最大手のGMMグランミー社から歌謡歌手としてデビュー。メード・イン・ルークトゥンがヒットし、2枚のアルバムを発表。その後、2005年にもう一つの大手レーベル、Rサヤーム社に移籍すると5枚のアルバムを発表している。
筆者はイベントの取材などでこれまでに何度となく会ってるが、いつも「コニチワ。コンバンワ」と必ず日本語で挨拶して来て、時には「これは日本語で何と言うの?」と聞いてくるほどの親日家でもある。
ここ数年大きなヒット曲こそなかったものの、中堅歌手としてその美貌と存在感は、透き通る歌声とともに独特のオーラを放っていた。
しかし、本人にとってこれまでの歌手としての人生は、決して満足の行くものでは無かったようだ。タイ字紙コムチャットルックのレポーターとのインタビューでは、まず失恋や仕事上のトラブルが原因では? との問いをキッパリと否定した上で「デビューアルバムは、とてもヒットしたけど、以降はそれを上回る事は無かった」
また、歌によって人々を楽しませるという事や、これまでの人生は誤った道ではなかったのかという疑問もわいて来ているという。
「なぜ僧侶たちは森に入って瞑想するのか。少しわかって来ました。仕事をしているとどうしても心が落ち着きませんし、一つの事をゆっくりと考える事もできない。そして、歌う事は人に楽しみを与える他に、人の心をざわつかせてしまう事もある」
キャットさんは、これまでも時間のある時にはよくお寺にお参りをしていた。その様子はFacebookなどのSNSにいつもアップされていた。「引退後は、じっくりと仏の道を学びたい。幸い蓄えもあるから何とかしばらくはやっていけると思う」と語った。
熱心な仏教徒の多いタイだが、有名人が引退して仏門に入る事は多くはない。ましてや女性は尼僧としての資格がタイでは得られないため、隣国ミャンマーで出家する女性も多い。キャットさんの場合は、正式に出家するかどうかは、まだ決めていないという。
引退を決意したとは言え、契約は今年いっぱい残っているため、仏門に入るのは来年になる。それまでは、これまで通りに歌手キャット・ラタカーンとして活動を続ける。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
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