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【ミャンマー】 日本の支援によりシステムの向上を図るミャンマー環状線「庶民の足に」 

Global News Asia / 2015年4月21日 11時0分

日本から譲渡されたディーゼル車(竹永慶代 撮影)

 2015年4月21日、地元メディアによると、ミャンマー国鉄は、これまでの「不潔」「不便」「スリが多く治安が悪い」といった鉄道のイメージを、日本の支援を受けながら一新すべく努めている。

 ミャンマー最大の都市ヤンゴンには、市内を三時間弱で一周する環状線があるが、イギリスの植民地時代に作られた線路を未だに利用していることから車両の揺れが激しく、また車両の老朽化などから、これまではバス料金が払えない層が利用する、というイメージが強かった。

 これに対してミャンマー国鉄は、日本から譲渡されたディーゼル車を利用して古い車両を入れ替え、JR東日本などから技術面での支援も受けることで時刻表通りに運行するなど、鉄道輸送機関の大幅な改善を進めている。

 現在は外国人観光客の間でもヤンゴン市内の風情を楽しめる乗り物として、ミャンマーの鉄道の人気は高まっている。

 料金もダウンタウンから空港までタクシーでは約6000チャット(約600円)なのに対し、鉄道料金はエアコン車でも同距離を300チャット(約30円)で利用出来る。

 鉄道はヤンゴン市の人口500万人に対し、現在の一日の鉄道利用者は7万人以上に上り、バスよりも安い“庶民の足”として今後も利用者は増えると考えられている。

 ミャンマー国鉄の担当者によると、利用者に快適に利用してもらう為に、引き続き日本からの支援を受けてサービスの改善を進め、近日中には切符の自動販売機も導入する予定。最終的にはモバイルフォンによる自動改札での料金支払いシステム開発も視野に入れている。
【翻訳/編集 : 竹永慶代】

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