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【タイ】アルコール表示訴訟で原告敗訴46万バーツの罰金

Global News Asia / 2015年4月22日 9時0分

メニューにビールなどアルコール飲料の写真を使う事は許されないという今回の判決。タイの飲食店は十分に注意をしたほうが良いようだ。(イメージ写真・そむちゃい吉田 撮影)

 2015年4月20日、バンコク都内の日本料理店が起こしたアルコールのメニュー表示に関する訴訟で、裁判所は現政権の主張を認め、定めた法律に違反したとして46万バーツの支払いを命じた。

 この裁判は、軍事政権側が法律違反だとして、バンコクのチャオプラヤー川沿いの施設アジアティーク内で営業していた日本料理店「花ちゃ花ちゃ(かちゃかちゃ)」を訴えていたもの。

 判決では、タイ軍政側の主張が全面的に認められたとともに、店側に対して2014年7月30日から3月30日までの220日間にわたって違反したメニューを使っていた事に対して、1日あたり2000バーツ合計44万バーツの罰金と、ビールなどのロゴを表示した事に対しても2万バーツの罰金を科し、合計46万バーツの支払いを命じた。

 現在のタイ軍政は昨年、アルコール販売について以前よりも厳しい対応を示していた。ビヤガールやロゴのついた景品など一部は見送られたが、メニューなどに写真を使う事は禁止されていた。今回の争点になったのは、店で使用していたメニューにジョッキに注がれたビールの写真が使われていた部分だ。

 しかし、メニューなどではどこまでが可能なのか曖昧になっている部分もあり、それが今回争点となっていた。また、法改正後の告知も十分に行われていたのか疑問が残る。

 昨年本サイトでも、改正案についての翻訳記事を発信したが、正式に改正された後の具体的な内容について、いつ発表になったのか確認が取れていないままだった。

 タイでは、タバコとともにアルコールの広告などの露出も制限されている。テレビ番組でも飲酒や喫煙している場面にはモザイクがかけられている。

 敗訴した同店のFacebook上では、他の日本料理店経営者などに対して、今回の判決について注意を呼びかけており、同情的なコメントが多く寄せられている。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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