【タイ】ベテランフォークシンガーが2年後の引退を宣言
Global News Asia / 2015年4月26日 9時0分
しかし、2003年にルンピニナイトバザール敷地内で行われた著作権保護を訴えるコンサートでは、対立する専門学校の学生同士が乱闘となり、周辺の通りが封鎖される騒ぎとなった。結局、3日間開催される予定が2日に短縮されてしまう結果となったのだが、こうした学生、学校同士の対立も関係している場合も多い。
好きな歌手を応援しに行ったのなら、単純に楽しめばいいのだが、何が気に入らないかケンカになる。それが高じて解決の為にその歌手が引退という、なんともあり得ない事態に、ネットの口コミサイトでは惜しむ声と問題解決を話し合う書込みが多く寄せられている。
「ファンが熱狂するのはわかるけど、なんでケンカになるんだ?」
「何度か彼のコンサート行ったけど、いずれもケンカで中断した。半分も演奏しないうちに中止になっちゃったときもあったよ」
「ケンカするのは決まって若い学生たちだ。奴らを入場禁止にすればいい」
「レッドカードを出すのがいいんじゃね? コンサート永久追放で」
「あんなバカどものために辞めちゃうなんて、最悪の解決手段じゃないか」
「あと2年の間にファン全員が態度を改めれば彼も考え直すはずだ」
「どうか、やめないで。ずっと歌い続けてください」
タイの音楽ジャンルの一つ「生きる為の歌」は、歌謡曲ルークトゥンと起源を同じくする音楽で、アメリカのカントリーミュージックをベースに成り立った。
初期の頃は、タイの共産ゲリラや学生運動などとの関わりもあり、超ベテランバンド「カラワン」はアコースティックフォークで、反戦のメッセージを歌うことが多く、ヒロシマという曲も残している。メンバーらは反政府運動の学生活動家らと共に山にこもったこともある。
その後に登場したカラバオは、ロックバンドの形態をとり、政府や社会の風刺や皮肉る曲を多く輩出した。
対してポンシットカンピーさんの曲は、か細い歌声とともにラブソングを歌うことが多い。そのため、日本で例えると岡林修康や吉田拓郎に続く、さだまさしや初期の長渕剛のようだと言われたことがある。
しかし若い頃は「妾は30人位いてもいいね」と発言するなど豪傑な一面もあった。最近では家族と落ち着いているようだ。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
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