【タイ】新学期が始まり、朝夕の渋滞が悪化する

バンコクに無数に流れる運河の一部ではボートによる移動が可能である。運河沿いに大学があるため、大学生がボートに乗り込むところだった。(高田胤臣 撮影)

　2015年5月14日、タイの学校は今週より順次新学期が始まり、バンコクでは朝夕の渋滞や電車のラッシュが悪化する見込みになる。

　タイの学校は2期制が多く、小中高は毎年5月中旬から9月末ごろが前期、11月ごろから3月上旬ごろが後期になる。10月ごろに1カ月程度が中休みになり、3月から5月の2カ月間は夏休みに相当する。

　また、タイは学校への送迎は保護者が行うことが多く、特に私立では車で送る家庭ばかりのため、周辺は著しい渋滞に見舞われる。

　公立校でさえも有名校は越境入学者が多くなり、協賛金などの払い込みも合格に有利になるとされることから、それなりの経済力のある子息が入学することになる。そうなると、そういったエリアもまた渋滞に見舞われる。

　大学生なども自家用車を運転して登校する者も少なくないし、スカイトレインなどの電車やバスなどの交通機関も利用するので、学校が始まるととにかく渋滞や通勤・通学ラッシュが悪化するのである。

　バンコクではこの2カ月間は渋滞が3～4割減といった感じで緩和されていたが、今週からしばらくの間、朝と夕方は移動が大変になるだろう。
【執筆 : 高田胤臣】