【ミャンマー】「国民の声」という新たな脅威。ダゴンシティのMARGAグループ、計画順調をアピール

Global News Asia / 2015年5月16日 9時0分

建設計画が進む「ダゴンシティ」のショールーム(竹永ケイシロ 撮影) 

 2015年5月16日、地元メディアによると、不動産バブルの到来と言われるミャンマーでは次々とビルが建設され、ヤンゴン市の建設に関する監督官庁YCDC(ヤンゴン都市開発委員会)の報告では、昨年、許可した12階建て以上の建設物は100件以上に及ぶという。

 中でも注目を集めるのは、マルガ・グループが手掛ける「ダゴンシティ計画」である。ミャンマーのTHUKHAYADANA社と、香港、韓国、イギリスからの建築や設計の専門家、そして多くの投資家が参加するこの一大プロジェクトでは、2億米ドルをかけて、元国軍の所有地である22エーカーの土地に、オフィスビル、高級マンション、5つ星ホテルが建設される予定である。

 完成すればヤンゴン市の新しいランドマークになることは間違いないが、ミャンマー仏教の総本山である「シュエダゴン・パゴダ」にあまりに近すぎる為、景観を損ねるのでは、という声が後を絶たない。

 マルガ・グループによると、ダゴンシティの建設物はシュダゴン・パゴダの最頂部にある傘より低く、海抜417フィートを下回るとして、法的に問題はないと発表しているが、先週、YCDCの担当者の一人が「ダゴンシティには建築許可を出していない」と発言するなど、計画中止の噂が絶えない。マルガ・グループによると、今後この計画に対するデマや誤情報を流す人物については法的に訴えることも辞さないという。

 その昔、ネ・ウィンの軍政時代にはミャンマーの商売人はいくら儲けても、豪邸を建てる様なことはしなかった。ネ・ウィンが車で走りながら、大きな屋敷を見つけて「あれは誰の持ち物だ?」と、一言言うだけで、その家の持ち主は徹底的に調べられ、場合によっては潰されると、まことしやかに言われたものだ。その為、ミャンマーでは「金持ちは目立たないように」が鉄則だった。

 軍政時代、大きなプロジェクトを進めるにあたり、注意を払うのは軍関係だけで良かったが、時代は流れ、政府以上の新たな脅威が生まれつつある。

 それは「国民の声」という怪物である。この新しい脅威はあやふやで大きく、これと言ったキーマンが存在する訳ではない為、コントロールする事が非常に困難だ。

 年末には総選挙も控えており、これまでゴリ押し事業が当たり前であったミャンマーで、その典型のような「ダゴンシティ」計画が成功するかどうか、非常な注目を集めている。
【翻訳/編集 : 竹永ケイシロ】

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