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【タイ】タイ古典音楽の響きとジャズの融合が代々木の夜空に溶け込んだ「タイフェスティバル」

Global News Asia / 2015年5月16日 20時0分

伝統と現代の見事な融合。コー・Mr.サックスマンとサウンドオブサイアムは、未知の音感を代々木の森に響かせた。

 2015年5月16日、代々木公園で行われた第16回タイフェスティバル。ステージの最後を飾ったのは、最高難度で融合したタイの古典音楽とジャズの響きだった。

 タイ往復航空券の抽選発表が終わり、家路に着く観客もいる中、次なるステージが始まった。コー・ミスター・サックスマン率いるサウンドオブサイアムの演奏だ。

 タイの古典音楽に用いられる楽器ソーウーや太鼓などを独自に取り入れた意欲的な試みがタイ国内だけでなく、海外からも高い評価を得ているグループの演奏は、帰りかけた人々の足を止めさせた。

 不規則だが規則的なジャズやスクラッチのリズムとソーウーの悲しげな響きに、縦笛クルーイの優しい響きが包む。それがいつの間にかタイ独特のリズムへと軽快に代わって行く。

 タイの古典舞曲のメロディーは、これほどジャズにマッチしていると思った人はいなかったはずだ。ほとんどの人があっけにとられた感じで、呆然としながらもすっかり引き込まれている様子が伺えた。

 最後にはいつのまにか、自然と身体がリズムを刻んで、それが全体に波のように伝播したころ、新旧タイを凝縮した今回のタイフェスティバルにふさわしいステージの幕が下りた。

 明日は、さらに多くの来場者の中、さらに暑いステージが繰り広げられるだろう。
【執筆 : YK】

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