【タイ】「お寺閉まってる」観光客を騙して宝石店や高額レストランに連れて行く運転手ら22人逮捕
Global News Asia / 2015年5月22日 10時0分
2015年5月21日、タイ観光警察はバンコクの観光名所ワット・プラケオやワットポーなどで、きょうは閉まっているなどとウソを言って、他の宝石店やレストランなどに連れて行き、バックマージンを得ていた三輪タクシー運転手ら22人を逮捕したと発表した。
カオサン通りや王宮広場近くから、エメラルド寺院(ワット・プラケオ)やワット・ポーなどに行こうとトゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーなどに乗り込むと「きょうはクローズだから、言っても入れない。代わりに良い場所知ってる」などと、言葉巧みにレストランや宝石店などに連れて行くという、詐欺まがいの行為は、かなり昔から有名だった。
しかし、度々摘発されても数百から1000バーツ(約4000円)程度の罰金を支払って、また元の場所に戻るというイタチごっこが続いている。こうした行為は、おそらくすでに半世紀近くも、繰り返されているのではないだろうか。
タクシーのメーター不使用やボッタクリなども同様だが、被害者の事後報告でも、免許取消しなどの厳罰となるような法整備をするか、こうした行為が無くなるまで、徹底した街頭での取り締りが必要だろう。
今回、観光警察は22人をグループとして一斉摘発したようだが、これまでと同じように、罰金だけ徴収して放免という事であれば、明日からもまた同じ事が、同じ場所で繰り返されるだろう。
もちろん、一番肝要なのは観光客自身がこうした行為にハマらない事だ。こうした犯罪行為はネットで情報を少し探すだけで見つかる。バンコクの観光地を歩く際には、少し頭に入れておいて欲しい。
ちなみに、こうした連中が多い場所としては、観光地はもちろんの事、シーロム通りサラデン駅付近や有名ホテル、高級デパート前などで、客待ちしている車は要注意だ。
また、チャオプラヤー川の運河巡りをする貸切ボートでも、川の真ん中で突然船を泊めて、いくら払わないと帰さない。という恐喝そのものの事例もある。
いずれの事例もしっかりと情報を持っていれば、被害に遭う確率はかなり下がる。せっかくネットに溢れている情報、うまく活用して欲しい。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
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