【タイ】新幹線採用への舞台裏には、防衛大学校タイ人留学生OBの意向もプラス

タイ軍幹部に多い、防衛大学校で学んだ親日派。(資料写真・細田雅幸 撮影)

　2015年5月28日、昨日・日本の新幹線(高速鉄道)を導入することを前提としての調査開始などの覚書が、日本とタイの担当大臣との間で交わされた。

　バンコク―チェンマイ間・約670Kmに、新幹線が輸出される可能性が高まってきた。

　当初、中国が有力と見られていたが、途中から日本優勢に変わった土壌には、神奈川県・横須賀の防衛大学校で学んだタイ人留学生OBの意向も反映されているのではとの見方がある。

　タイからの留学生を防衛大学校が受け入れたのは1958年の6期生からと古く、これまでに多くのタイ人学生が学んだ。入学するタイ人学生は、タイ軍が選りすぐった優秀な人材ばかりで、タイ軍の重要なポストの多くを防衛大学校卒業生が占めている。

　日本、タイ両国の夢と期待を込めて、来月から現地の調査が始まる予定だ。

【編集 : TY】