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【ベトナム】ベトナム航空史が詰まった空軍博物館

Global News Asia / 2015年5月29日 10時0分

当時のソ連や東側諸国で活躍したミグも多数展示されているベトナムの空軍博物館。(高田胤臣 撮影)

 2015年5月29日、飛行機好きにはたまらないベトナム空軍博物館を紹介する。

 ベトナムの博物館はインドシナ戦争やベトナム戦争に関する展示は外せないものになっており、どこの博物館でも戦争当時の兵器などが必ず置いてある。航空機も同様だが、この航空博物館は別格である。

 まず、博物館本館に至るまでの庭には歴代ミグ戦闘機の展示がある。当時のソビエト連邦から購入したミグ17から21までが主な展示になっている。ミグといえば、1976年に函館で起きたベレンコ中尉亡命事件を思い出すが、それと同型のミグ25は展示されていなかった。

 建物裏手にはソ連製のヘリコプターなどが展示されている。西側諸国の兵器にはないデザインと雰囲気は見学に値する。特にMi-6はその巨大さにただただ目を奪われた。

 本館内部には空中戦の戦闘機の動きを追った展示や、通信施設の模型、様々な飛行機の写真にベトナム人パイロットの写真が飾られている。

 ベトナムは人工衛星の打ち上げに2008年に成功しているように、貧しい国ながらも宇宙事業に力を入れている。実はアジア人初の宇宙飛行士はベトナム人である。ファム・トゥアンで1980年7月23日にソユーズ37号で宇宙に行った。この本館にはそのソユーズ37号のカプセルの展示もある。

 空軍博物館は観光客が訪れる旧市街からはかなり離れている。タクシーなど帰りの手段はあらかじめ確保しておきたい。また、館内は撮影が自由だが、入館料とは別にカメラ持ち込み料も取られるので注意したい。
【執筆 : 高田胤臣】

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