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【タイ】致死率40%「MERS」を警戒ー空港での検疫を強化

Global News Asia / 2015年6月3日 13時30分

MERSの水際対策に力を入れるバンコク空港(資料写真)

 2015年6月3日、中東呼吸器症候群(MERS)感染の患者が韓国で2人死亡、398人に感染の疑いが持たれていることで、タイを始め周辺各国では、空港での水際対策により力を入れている。

 中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症で、原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれている。

 患者のくしゃみや咳で、感染が広がる事が多い為、マスクの着用や、手洗いが感染防止には重要だ。主な症状は、発熱、せき、息切れ、下痢など。

 2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS・サーズ)の原因となった病原体も、コロナウイルスの系統だが、SARSとMERSは異なる病気だ。WHO(世界保健機関)によると、致死率が40%と高いことから恐れられている。

 高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの持病がある場合、重症化する傾向が高い。MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、症状に合わせた対処療法になる。

 潜伏期間は2~14日で、感染しても、症状が出ないケースもある。ワクチンも無く予防接種もできないため流行が懸念されている。
【編集 : 安麻比呂】

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