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【タイ】韓国軍人にも「MERS」感染者ー空港での検疫強化

Global News Asia / 2015年6月7日 5時59分

ソウル―バンコク間は、韓国の航空会社を中心に毎日17往復就航している。大韓航空は消毒体制の強化を表明している。(資料写真・韓国のLCC済州航空ボーイング737)

 2015年6月6日、タイメディアによると、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大しており、感染者50人(内4人死亡)、隔離措置は軍関係者にも及んでいることから、タイでは、空港での水際対策に緊張感が強まっている。しかし、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症するケースも考えられる。

 WHO(世界保健機関)によると、MERSは重い肺炎を起こして致死率が高いことで恐れられている。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、感染の封じ込めに失敗した場合、パンデミック化する恐れが高い。

 空気感染はしないと言われているが、病院のエアコンフィルターに付着したウィルスが見つかったことで、換気の悪い空間でウィルスが循環する可能性も指摘されている。

 感染者のくしゃみや咳で、感染が広がる飛沫感染が多い為、マスクの着用や、手洗いが感染防止には重要だ。主な症状は、38度以上の発熱、せき、息切れ、下痢など。

 2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS・サーズ)の原因となった病原体も、コロナウイルスの系統だが、SARSとMERSは異なる病気だ。

【編集 : MM】

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