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【タイ】均一最低賃金の廃止は決定ではないー厚労省次官

Global News Asia / 2015年6月9日 9時0分

場末の市場にもタイ人ではない労働者が増えているバンコク。見た目ではわからないが、明らかに発音が違っていたり、タイ語自体を話せない人もいる。(資料写真:クロントイ市場 写真家太田亨氏 提供)

 2015年6月8日、昨日に報道されたタイ全土均一の最低賃金制度を廃止するという報道について、タイ厚生労働省の担当次官アレック・プロムマニー氏は「決定されたという事実は無い」と報道を否定した。

 アレック次官によると「均一賃金の廃止については会合の議題には上がっていない。ただし、来年以降に取りうる5つの選択肢の中に含まれる物ではある」とした。

 また「もし各県ごとの最低賃金にするのであっても、一日300バーツという現行から引き下げることはしない」とも語った。

 タイ全土の均一最低賃金にしたのは、インラック前政権の目玉政策の一つだった。しかし、その後すでに3年据え置かれており、都市部や経済界から見直しを求める声が上がっていた。

 今回の発言は、年末とした期限も否定しており、廃止についての判断は急がないという趣旨と、廃止された際に切り下げられる県も出て来るという声に対応したものと見られる。

 ちなみアセアン各国の最低労働賃金(日給)は以下の通りになっている。

シンガポール 約7000円
ブルネイ 約6600円
タイ 約1100円
フィリピン 約1100円
マレーシア 約1000円
インドネシア 約850円
ミャンマー 約400円
ベトナム 約350円
ラオス 約300円
カンボジア 約280円

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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