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MERSウィルス・感染力は弱い説に疑問ータイ医師

Global News Asia / 2015年6月11日 7時8分

ソウルの高規格救急車(2015年4月撮影・資料写真)

 2015年6月10日、タイメディアによると、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大している。感染者は108人(内9人死亡)で、隔離対象者は3,000人近くに増えていると見られている。タイを始めASEAN各国は、空港での水際対策に力を入れている。しかし、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症するケースを懸念している。

 WHO(世界保健機関)によると、MERSは重い肺炎を起こして致死率は40%と言われてきた。韓国でのMERS感染についてタイ人の医師は「このMERSウイルスは、発見されてから3年、解明されていない部分が多く、感染力は弱いとされてきたが、健康な人への感染も多数報告されており、感染力は強いのではないかとも考えられる。潜伏期間が最大2週間もあり、感染者が多くの人と接触してしまうことを避けにくく、厄介なウィルスだ。これまで感染が多かった地域に比べ、韓国は医療水準が高く、適切な対処療法できちんと治療が行なわれているから致死率を低く抑えている」と話した。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、終息するにはまだ時間がかかりそうだ。

【編集 : MM】

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