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【タイ 12の秘宝】「ナーン」は、リゾートと文化遺産の2つが魅力ータイ国政府観光庁推奨地

Global News Asia / 2015年6月12日 13時0分

ちょいワル小鳥の機体「ノック・エア」は、週に4往復ナーンへ就航している。(TGタイ国際航空が出資するLCC)2015年6月5日バンコクドムアン空港で撮影。

 2015年6月5日、タイトラベルマート・プラスの翌日は、タイ国政府観光庁(TAT)が推薦している「タイの12の秘宝」の1つ、北部にあるナーン県へ移動した。

 山に囲まれた自然豊かで、文化遺産が残るナーンは、タイ人に人気の観光地だ。外国人観光客はまだ少なく、大半がタイ人であり、そのうち80%がリピーターだという。

 ハイシーズンの12~2月は、気温が20度ぐらいと涼しく、日本の桜の開花時期のようにピンクの花で一杯になるという。1月はタイ桜と呼ばれているチョンプー・パンティップ、2月はナーン県だけに生息するチョンプープーカーが一斉に花を咲かせる。

 ナーンへはバンコクから飛行機で1時間20分。ちょうどコンクリートジャングルの東京から北海道へ、避暑に出かけるのと同じぐらいの飛行時間だ。6月でもナーンの朝と夜は涼しく、エアコンの電源を切っても安眠できた。もっと涼しい12~2月は、ひんやりとした空気に包まれることだろう。最も旅行者が多いというバンコク在住者にとって、都会の喧騒から離れた山のリゾートは、リフレッシュできるところに違いない。

 TATの研修旅行では、日タイ・ビジネスフォーラム(JTBF)の有志11名とドンムアン空港で合流して、「ノック・エア」でナーンへ出発。到着後は、ナーン市庁舎へ。

 まず、通訳を務めるTAT東京事務所マーケティングオフィサーのセッタポン・トリチョーブ氏が、TAT東京事務所所長のニッタヤー・ウワムピッタヤー氏とTATプレー事務所所長のパッタラーアノン・ナ チャンマイ氏を紹介。続いて、忙しい中、急きょ同席してくれたナン市副市長のプラソン氏がTATとJTBFへの歓迎のあいさつを述べた。

 その後、TATプレー事務所の所長のパッタラーアノン・ナ チャンマイ氏が、ナーンの歴史や見所などの説明に入った。

 ナーン県はタイの北東端、ラオスとの国境に位置し、ナーン川が県の中心を流れる。建国は1282年。プーカー王朝時代の始まりとされる。政治や宗教においては、スコータイの強い影響を受けている。15世紀にチェンマイのラーンナー王国に支配されるまで、独自の王朝を築いた。

 16世紀にビルマがチェンマイを占領して以来、ナーンも支配下へ。ラーマ1世の時代の1786年から始まり、1931年までは、ナーンは一部地域を占領されながら、半独立国として存在。タイ王国の一県となったのは1931年のことだ。その一方、山深いナーンの奥地には、現在も独自の習慣と伝統を持つタイ・ルー族をはじめ、カム族、モン族など山岳民族が暮らしている。

 一緒にパッタラーアノン・ナ チャンマイ氏のプレゼンを聞いたJTBFメンバーは、タイに5~10年ぐらいの駐在経験があり、その後も頻繁にタイを訪れているタイ通揃い。JTBFは日本・タイ国両国間の関係を一層強化促進するため、2002年に設立された任意団体だ。

 JTBFの観光委員、元委員長の水谷和正氏は「タイの魅力は、バンコク、プーケットだけではなく、心と心の交流ができる地方にある。JTBFとして年1回、どこを訪れるかは、TATのアドバイスを受けながら、決めている。今年のナーンは、心の触れ合いが得られそうだと楽しみにしていた」と2泊3日の旅の期待の大きさを語った。
【撮影/編集 : 嶋津典代】

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