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【ミャンマー】銀行のATM機に引き出しトラブル相次ぐ

Global News Asia / 2015年6月14日 11時0分

ヤンゴンの町の至る所で見掛けるようになったATM機(竹永ケイシロ撮影)

 2015年6月14日、地元メディアによると、ミャンマーでは2012年よりATM機械の設置を実施しているが、未だにサービスの提供が安定しているとは言い難い状況が続いている。

 利用者がATM機からお金を引き出そうとすると、機械から発行される利用明細書からはお金が引き落とされているにも拘らず、現金は引き出せない。またカードのパスワードを機械が認識せずに3回同じ手順を踏むと、本人ではないと判断され、ATM機にカードが自動回収されてしまう。など、ATM機にまつわるトラブルが相次いで起こっている。

 現在ミャンマーで使用されているMPU(ミャンマー・ペイメント・ユニオン)カードは「各銀行共通で使用が可能」と言う謳い文句で今年中には100万人の利用者獲得を目指している。

 KBZ(カンボーザ)銀行のウ・タン・ルイン副社長は、相次ぐATM機のトラブルの原因として、インターネットの調子が悪い事、電圧が不安定な事を主な原因として挙げている。

 またATM機の現金不足については、諸外国ではATM機にお金を補充する業務は他会社が請け負っているが、ミャンマーではこれらの業務までも銀行が担当している為、人手不足や交通渋滞に巻き込まれる事で、ATM機械に一定の金額を供給することが出来ない。と述べた。

 今後KBZ銀行は100以上ある支店とも光ファイバーの回線を利用し、ソフトウェアを改善するなどしてシステムの向上を図る予定である。

 市民の中には現金ではスリにあう可能性があるので、お金を持ち歩かないで済む銀行カードは便利だという声もあるが、その一方で、ミャンマーでは基本的なシステムが構築されておらず、銀行カードは信用出来ない。お金を持ち歩かないで済む時代はまだ遠いだろう。などの声がある。
【翻訳/編集 : 竹永ケイシロ】

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