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MERS釜山で初の死者、韓国内での感染者145人、隔離5000人超えかー不安拡大

Global News Asia / 2015年6月15日 5時31分

ソウルから、ハノイやホーチミンには毎日13往復の航空機が往来しているが減便の可能性も出ている。ベトナムに生産拠点を持つ韓国系企業も多い。(資料写真・ソウルーハノイに就航している済州航空、ボーイング737型機 2015年4月撮影)

 2015年6月14日、ベトナムメディアによると、ベトナム政府は、中東呼吸器症候群(MERS)の感染が韓国で拡大していることから、すでに先週、韓国への渡航自粛勧告を出した。

 感染者は145人(15人死亡・退院10人・治療中120人)に及んでいる。ソウルから約400キロも離れた釜山でも死者が出たり、スロバキアに入国した韓国人男性がMERSの疑いで隔離措置が取られており、空港などでの検疫体制の強化を進めているが、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症した場合を想定して対策を講じている。

 MERSウィルスは新しいウィルスの為、解明されていない部分が多く、中東での感染防止策が、そのまま韓国での流行防止に通用するかどうかも手探りの状況だ。空気感染はしないと言われていたが、換気の悪い密閉性の高い部屋で、飛沫感染とは思えないエアコンのフィルターを介して感染したのではないかと思われるケースもある。空気感染は100%無いと言いきれるのかどうか疑問も残る。感染経路の確定が困難な個々のケースも多いという。

 MERSの抗ウィルス薬は完成されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無いため予防接種もできない状況だ。韓国の隔離対象者は5,000人近くに増えているが、自宅での自主管理での隔離が多く、どこまで徹底できるのか不安な状態だ。さらに、高度な医療を提供している中核医療機関・サムスンソウル病院が部分閉鎖に陥るなど、終息する見通しがなかなか見えてこない。

【編集 : MM】

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