MERS感染拡大・死者19人 感染者154人、旅行地を韓国からタイへ変更ー中国人観光客

北京空港(資料写真)

　2015年6月16日、タイメディアによると、韓国旅行を予定していた中国人観光客が、タイや日本に行先を変更するケースが増えている。

　WHOのマーガレット・チャン事務局長が18日に国際会議に出席するため、韓国を訪れる。中東呼吸器症候群(MERS)について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するかどうかも含めて、WHOの評価と勧告を行なうのではないかと見られている。

　死者は19人、感染者は154人。隔離対象者は6,000人近いと見られている。感染リスクの高い人は、医療機関で隔離されているが、5000人以上いる在宅での隔離対象者のコントロールは難しい。

　対象者本人への連絡が遅れ、韓国から出国してしまった人。連絡がつかない人。連絡は取れたが、行方が分からなくなってしまった人。

　毎日2回当局から電話で在宅確認を行なっているが、携帯電話に連絡している場合、外出先でも電話を受けることが出来るため、対象者本人の公衆衛生上の倫理観頼み。

　在宅での隔離は、徹底できていないのが実情だ。パンデミック化の恐れも払拭できていない。

【編集 : MM】