【タイ】ザボンの起源、「ソムオー産地」コミュニティーを自転車散策
Global News Asia / 2015年6月21日 10時15分
2015年6月20日、タイ国政府観光庁が推奨する「タイ12の秘宝」の一つ、サムット・ソンクラーム県。この県にある、バンパップコミュニティは、柑橘系タイの果物ソムオー(タイのザボン)の産地として活気がある。
昔は年1回の収穫だったが、様々な努力で年4回の収穫に成功した。ソムオーは南アジア・東南アジア原産の柑橘系の果物。栄養価も非常に高く、73%ものビタミンCが含まれている。
日本には17世紀頃に広東人の船乗りによって初めて持ち込まれたと言われおり、このソムオーを起源とし、日本の九州や四国でソムオーに良く似た果物である文旦、ザボンが生産されている。甘さと甘酸っぱさ、そしてたっぷりの果汁がその魅力になっている。
ソムオーの旬は8月から9月にかけての時期で、果樹園には、実をつけたソムオーの木が大地からの栄養分を吸収しているところ。
またタイでは、ソムオーをそのまま味わうだけでなく、様々な料理にも使われている。皮や葉っぱ、そして種にいたるまでソムオーは丸ごと活用することができ、お菓子や伝統的なハーブにも活かされている。
このコミュニティーでは、自転車を貸出して点在する「炭工房」、「お菓子工房」、「ソムオー果樹園」を約1~2時間かけて見て回ることが出来る。
炭工房では、パイナップルやマンゴスチンを果物そのままの形で炭にすることに成功。消臭用の置炭として観光客に人気の一品(35タイバーツ~・約140円~)として販売している。炭作りの行程も体験できる。
お菓子工房では、苦瓜系の野菜を砂糖で煮詰めたものや、ソムオーの皮を使ったお菓子も好評だ。スイーツの作り方を、楽しみながら会得することも。
バンパップコミュニティは、バンコクから90キロの距離。渋滞が無ければ約2時間で到着する。3月には、ライチの収穫で賑あう。
【編集 : TY】
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