【カンボジア】つばさ橋を補習校の子供たちが見学ーJICAカンボジア事務所
Global News Asia / 2015年6月25日 15時30分
2015年6月25日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo46」に、つばさ橋を見学する子どもたちについての、紹介記事が掲載された。タイトルは『プノンペン補習校の子供たち「つばさ橋」を社会科見学』。
記事は、4月に完成したメコン川の「つばさ橋」を5月30日、プノンペン補習授業校の児童・生徒42人が社会科見学に訪れました。日本のODAで建設されたカンボジア最大の橋であり、子供たちはその大きさと大切さを実感できたようです。
この日、橋を訪れた小学1年生から中学3年生までの子たちは、橋の真ん中までバスで移動し、そこから実際に橋の上を歩きました。生徒の父兄でもある工事事務所の鈴木政則さんから説明を受け、大きな船も通れるように水面からかなりの高さに建設されたこと、斜めに伸びたケーブルが橋のバランスを取って引っ張っていること、雨季の工事に苦労したこと、などを聞きました。
また、「橋ができて一番うれしかったこと」として、鈴木さんは「今まで川を渡る唯一の交通手段だったフェリーは、夜の間は運航していませんでした。でも橋ができて、夜でも5分で川を渡れるようになり、具合の悪い人がいつでも病院に行けるようになりました」という話をしました。
見学した子供たちからは、「橋はすごくきれいで、太い黄色のケーブルは朝の太陽の色みたいでした(小学5年生)」「橋の上を作るとき、すごく高いところに登らなきゃいけないから、怖かったと思うし、大変だったと思います(小学3年生)」「いろいろな人が感謝している姿を見て、(橋をつくった)日本はすばらしい国だと思いました(小学6年生)」などの感想がありました。と書かれている。
日本は2004年の開発調査から10年以上、メコン河川を渡る橋梁の建設を支援してきた。2羽の鳥が手を取り合い翼(つばさ)を広げているように見えることから、カンボジアと日本のさらなる関係の発展を祈って「つばさ橋」と名付けられた。
この橋は、主橋梁640メートル、橋長2,215メートル、取り付け道路を合わせた全長は5,400メートルにも及ぶ。4月6日の開通式後は、昼夜問わず待ち時間なくメコン河川を渡れるようになり、近隣住民のみならずメコン地域全体の人々にとって、さまざまな場所へのアクセスが大きく改善されることになる。
工事中に見つかった4,000発以上の不発弾や、雨季と乾季で7メートルも変わるメコン河川の水位など、さまざまな困難を乗り越えてついに開通するつばさ橋は、同じくメコン河川を渡る橋として2001年に日本の協力で建設された「きずな橋」とともに、カンボジアの物的・人的交流を支える役割を担うことが期待される。
【編集 : TY】
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