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【タイ】タイ渡航の際に日本の空港とタイの空港 どちらで両替をした方が得なのか?

Global News Asia / 2015年6月29日 9時0分

タイはどこにでも両替所があるので、レートを読みながら少額ずつ両替をしてもいい。土日も必ずどこかで日本円やトラベラーズチェックを両替できる。(高田胤臣 撮影)

 2015年6月29日、タイへの渡航に際してタイの通貨であるタイ・バーツへ両替をするのは日本の空港ですべきなのか、タイの玄関スワナプーム国際空港ですべきなのか、同日のレートを確認してみた。

 人気の渡航先であるタイは通貨の信頼性が高く、タイ国内での支払いはすべてタイ・バーツで行われる。日本人にとっては自国通貨で商取引が行われるのは当たり前のことだが、隣国のミャンマーやカンボジア、ラオス、その隣のベトナムでは最近まで米ドルでの支払いの方が一般的であった。

 近年は東南アジア全体の景気のよさや各国通貨の信頼性向上で自国通貨を使うことが主流となってはいる。それでも米ドルとの併記は普通だし、一般市民であっても自国通貨と米ドルの換算が素早いほどである。タイ人は海外取引に携わる者以外はタイ・バーツと米ドルの為替レートを知る者が少ない。

 タイへの渡航にあたり、タイ・バーツをまったく所持していない場合は銀行で両替をしなければならない。特にタイへの渡航が初めての場合は心配から日本の空港内で日本円からタイ・バーツに両替をしてしまうが、果たして損はないのだろうか。

 実は両替に関してはタイは日本よりもずっと優れている。バンコクだけでなく、地方都市でさえ至るところに銀行の正規両替所があり、朝から19時くらいまでであれば問題なく両替ができる。スワナプーム国際空港は発着便がある時間帯はいずれかの銀行が必ず窓口を開けているので安心だ。

 今年6月25日の為替レートを調べてみた。まず羽田にある両替窓口ではタイ・バーツは4.08円という表示であった。これは1バーツあたりが4.08円ということになる。

 続いてスワナプーム国際空港では表示は0.2501とあった。これは日本円1円あたりの表示で、1バーツだと約4円ということになる。

 もっとわかりやすく書くと、1万円を両替した場合、日本では2451バーツ、タイでは2501バーツになるということだ。タイで両替をした方が1万円あたりで50バーツ(約200円)も得になる。旅行などでは特に10万円など多めに両替することもあるかと思うが、その場合は500バーツ(約2000円)も差が出ることになる。

 500バーツは空港とバンコク市内のタクシーの往復料金にほぼ相当する。これはかなり得であると言える。しかし、市中の両替所はわずかであるがさらに為替レートが空港より良い場合があったり、民営両替所だとレートが空港のものよりも50バーツくらい良いこともある。つまり、羽田に比べて100バーツ(約400円)近くも差が出る。

 それでも不安で飛行機搭乗中も落ち着かないという方は、安心を買う意味で日本の空港で両替してもいいだろう。その際はせいぜい1~3万円程度の1日分の費用だけにしておいた方が良いと筆者は考える。
【執筆 : 高田胤臣】

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