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【タイ】空港タクシー利用料の値上げを検討

Global News Asia / 2015年6月29日 17時0分

バンコク都内に溢れるタクシーだが、観光客が嫌な思いをする運転手は残念ながら少なくない。観光スポットではない所を流すタクシーには、善良な運転手が多いという傾向もある。(資料写真:バンコク都心部。KK 撮影)

 2015年6月29日、タイメディアによると、現在タイ国交相内で空港からのタクシー利用料を値上げする方向で検討している事が報じられた。

 国交省のプランでは、ドンムアン空港とスワナプーム空港での普通タクシーの空港利用料を現行の50バーツ(約185円)から75バーツ(約280円)。大きめのバンタクシーは、95バーツ(約350円)に値上げするという案が出されているという。

 これについてプラチン国交相は、値上げそのものについては賛成としながらも、当初6カ月間は値上げ分を空港が負担した方がいいとの考えを示している。

 一方、空港側は負担は受け入れられないとして、普通タクシー60バーツ(約220円)、バンタクシー80バーツ(約300円)という案を支持する考えを明らかにした。ただし、この案でも空港が負担をすることは容認できないとしている。

 この問題については、今後も国交相と空港ならびに関係各局との協議が続けられる模様だ。

 バンコクのタクシー問題については、本サイトでも何度も書いて来ているが、未だに根本的な解決策を取ろうという動きがない。今回の報道にある空港利用料があがるのは、致し方ないとしても、それがメーター不使用や乗車拒否、ましてや乗務員の資質向上につながるとは到底思えない。

 この先もタイが観光立国として立ち行こうとするのであれば、根本的な解決策、すなわち、初乗り料金50バーツ(約185円)とし、点数制度や罰金の強化、タクシー免許の厳格化と乗務員教育を徹底するという事に他ならないと筆者は考える。
【翻訳/編集 : KK】

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