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【タイ】バンコクの下町にある、中国人向けの本格四川料理

Global News Asia / 2015年7月2日 11時0分

MRTホワイクワン駅から、東に向かって徒歩2分程度の距離にある。調理師、店員、客のすべてが中国人で、否応無しに本場の味を食べさせられる。(高田胤臣 撮影)

 2015年7月2日、バンコクの下町ホワイクワン地区にある四川や雲南省の料理を提供する中華料理店を紹介する。

 ホワイクワンは地下鉄MRTホワイクワン駅の周辺地域で、若者に人気の夜市とは反対の通りを区役所の方向に進んでいくとその店がある。

 店の名前は『中華小吃』、タイ語ではジョンフアという。看板には東北、雲南、四川とある。

 このエリアの中華料理店はどこも中国本土から渡ってきた中国人が厨房に立つ。また、店員のほとんどもタイ語すら理解できない者ばかりで、客層もタイに暮らす中国人しかいなかった。

 ホワイクワンがあるラチャダピセーク通りには中国大使館があることと、あまり栄えていない地域なので家賃がまだまだ安く、労働者レベルの中国人が多く暮らしているのではないかと推測する。

 そんな本場の人を相手にしているため、このジョンフアの味つけもまた本場のようでもあった。例えば水餃子などは中身にほとんど味がない。中国の家庭で食べた餃子も過剰な素朴さがあったが、まさにそんな味である。

 そして、かろうじて簡単なタイ語が話せる店員が勧めてきた回鍋肉と、カエルを唐辛子のスープで煮たか炒めたかしたものを食べた。回鍋肉でさえこれまで食べたことのない辛さ。カエルに至っては、カエル肉こそ白身魚のようなさっぱりした味わいがあるものの、油断するとむせるほど辛い。

 中国人客たちは少量のおかずでたくさんの米をかき込んでいた。中華料理の中でも辛めの味つけで知られる四川料理だが、ここのものはバンコクでもトップを争うレベルの辛さだった。
【執筆 : 高田胤臣】

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