【タイ】バンコクのタクシーは世界最悪ではなかった!?

マイペンライ(タイ語で大丈夫の意味)と行灯に掲げたタクシー。しかし、彼らの生活はマイペンライとはいかない。そのため、不良ドライバーも中々減らないのが実情だ。(撮影:そむちゃい吉田)

　2015年7月12日、タイのメディアでも、タクシーの悪評が掲載される事が多い。そんな折り、バンコクのタクシーは世界最悪と言うわけではない。という開き直りとも受け取れる記事が7月4日に掲載された。

　記事によると、ある世界規模の調査の結果、バンコクのタクシーはワースト1の評価をマレーシアのクアラルンプールに明け渡し、そのワーストランキングでは、3位だったということだ。

　バンコクのタクシーは、外国人観光客のみならず、タイ人の間でも評判は非常に悪い。

　特にタイの玄関口スワンナプーム国際空港で配車されたタクシーに乗車した際に、ボッタくられたとある日本人がFacebookに投稿。二度に渡る投稿には、多くのタイ人が同情し、テレビニュースにも取り上げられた。そして、国交相自らが謝罪に訪れるという事態にまでなった。

　軍政は来月頭に予定されていた再値上げを延期する模様だ。当初、景気の低迷が理由と言われていたが、国交相はこれを否定。前回の値上げ後も利用客の評価がよろしくない為だと語っている。

　しかし、本サイトで何度も指摘している事だか、タクシーのサービスを向上する為には、収入の向上を約束できる料金設定が先だ。

　初乗り料金を据え置いたままでは、運転手たちには心理的効果すら与えないだろう。軍政が言うように、前回の値上げ後にサービスが向上したという評判は皆無だ。真面目な運転手も多いタイのタクシー業界だが、対処を誤ればますます不良ドライバーが増える事になりかねない。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】