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【タイ】我が子をタレントにしたいタイ人たち

Global News Asia / 2015年7月18日 11時0分

プロダクションによる第1次オーディションの様子。ちゃんとしたスタジオを借りて、本番に近い状態で撮影をする。(高田胤臣 撮影)

 2015年7月18日、タイにも多くのタレント事務所があり、小さな子どもを子役にしたい親が日々オーディションに勤しんでいる。

 タイ人は子ども好きが多く、特に我が子となると目に入れても痛くないほどにかわいがる。そんな子どもを芸能界に入れて、有名人にしたいと思う親もまた多い。

 タイは年金などの社会保障が手厚くなく、老後資金は自分で用意しなければならない。また、文化的に家族を大切にすることと年長者を敬うことが組み合わさってか、子どもたちが老後の両親や祖父母を養うことが一般的だ。そのため、両親らが先手を打って子を芸能界に入れようと目論んでいることもある。

 タイで子どもを芸能界に入れさせるには、まずは芸能プロダクションに登録する。ネットで調べたり、幼稚園や学校、近所のママ友だちの関係から連絡先を入手するという。このプロダクションはエキストラなどの人材派遣をするような小さな会社が多く、ここで顔写真やプロフィールを登録しておくとオーディションの依頼がかかってくる。

 オーディションは大半がテレビコマーシャルもしくは出版関係の広告である。コマーシャルもタイ国内のものだけでなく、ベトナムなどの近隣諸国向けのものが来ることもあるようだ。

 例えば紙おむつコマーシャルのオーディションでは、プロダクションが所属の子どもから適宜選び出し、実際にそのメーカーのものを穿かせた上で、プロダクション・スタッフが撮影をする。撮影した素材はオーディションの選考担当者に送られ、後日、監督らとの面談があり、合否が決まる。

 出演料はその現場や素材の使われ方によって違うようだが、5万~40万バーツ(約18万~145万円)相当になるのだそうだ。日本のコマーシャル出演料と比べたらかなり低いかもしれないが、タイではそれなりに大きな金額である。親が子どもにオーディションを受けさせたがるのもわかる気がする。

 ちなみに、日本人俳優やエキストラの募集も日本ブームのタイでは非常に多く、映画やテレビに出る在住日本人も増えている。中には日本人の登録者を専門に用意する芸能プロダクションも登場しているほどだ。

 芸能人は目立つので、日本と同じようにこの世界に憧れるタイ人は今かなり多い。
【執筆 : 高田胤臣】

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