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3名のアジア人監督がオムニバス映画「アジア三面鏡」製作発表ー東京国際映画祭

Global News Asia / 2015年7月29日 12時0分

カンボジア、フィリピン、日本の3人の監督がオムニバス映画を製作。来年の第29回東京国際映画祭で上映する。フィリピンのブリランテ・メンドーサ監督(右)、(カンボジアのソト・クォーリーカー監督(中央)、行定勲監督(左)(C)東京国際映画祭

 2015年7月28日、東京・六本木アカデミーヒルズで、「アジア・オムニバス映画製作シリーズ『アジア三面鏡』」の製作発表が行われた。

 アジア三面鏡は、アジアに生きる人々を、カンボジア・フィリピン・日本の3名のアジアの気鋭監督がそれぞれの視点から描くことで、その向こうに浮かび上がるそれぞれの国の社会や文化を三面鏡のように映し出し、アジアに生きる隣人としてお互いがお互いを知り、理解し、共感し、アジア人としてのアイデンティティや生き方を描く。完成作品は、来年の第29回東京国際映画祭で上映する。

 ソト・クォーリーカー監督コメント (カンボジア)
「このプロジェクトに参加させていただけることを光栄に思っています。とても感謝しています。
おそらくカンボジア映画がこのようなオムニバス映画に参加するのは、初めではないでしょうか。2013年に日本に初めて来たとき、日本の芸術や映画に対する愛に憧れを感じ、恋をしてしまいました。日本が我が家のように感じられました。
そして、気づいたことが日本とカンボジアは文化的なルーツが共通している点が多いなと感じました。なので、両国の文化的なルーツを触れる様な作品を作りたいと思っていましたので、このプロジェクトに参加できるのはチャンスだと思っております。」

 ブリランテ・メンドーサ監督コメント (フィリピン)
「「アジア三面鏡」企画に参加することができ、とても興奮しています。特に日本で撮影許可がもらえるかもしれないということにとても期待が高まっています。私が語ろうとしているストーリーには、もっともっとリサーチが必要ですが、3人の作りあげたストーリーをリンクさせて皆様に観ていただいたときに1本の映画として見て頂けたら光栄です。アジア人の監督達が作るということは、昔からの文化的な交流もあるので、様々なストーリーの可能性があり、本当に光栄なことだと思っています。」

 行定勲監督コメント
「まず、この二人と一つの作品に取り組めるのは、すごく刺激的なことです。そもそも僕自身がアジア映画に非常に影響を受けてきました。しかし、違うそれぞれの国が一つの映画を作るのは自分達の映画を作るのに必死で、容易なことではないと思います。早速、昨日の(アジア三面鏡の)会議でもすごくパワーがあり、情熱を感じました。
昨日の会議でも感じましたが、これまでにはない企画なので、是非皆さんに期待してほしいです。オムニバス映画への参加は釜山映画祭ではありますが、それぞれの作品性が重要視されるプロジェクトはなかなかないので、何かそこで繋がりが見つけられる様な、お互いの国が一つに繋がれればいいと思っています。
今までの経験でも、海外で撮るというのはトラブルがつきもので、お互いの思い通りにならないこともありますが、何か自分の奥底にあるものを引き出してくれる。そういったものも期待しながらも体当たりして取り込みたいと思っています。
また、それぞれの国の情緒を持ったまま新しい角度で取り組みたいと思っています。そうすると、その国の事件や真実が見えてくるんじゃないかと思っています。」
【編集 : TY】

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