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【タイ】バンコクとサムットプラカン県の県境にある「天使のクイッティアオ」

Global News Asia / 2015年7月31日 17時0分

「天使のクイッティアオ」のナムサイ、センレック。器は土鍋のようになっていて、客に出す前に少し加熱する。そのため、食べ終わるまで熱々なのもまたこの店の売りである。(高田胤臣 撮影)

 2015年7月31日、バンコクとサムットプラカン県の県境にあるクイッティアオの食堂を紹介する。

 ここはスクムビット通りソイ105の終わりの方にあり、わざわざ車で訪れるタイ人もいるほど、日中は人でごった返す人気店である。

 クイッティアオとは米粉から作った麺のことで、店名はそのままに「クイッティアオ・テワダー」という。テワダーはタイの神話などに出てくる天使のようなものなので、直訳すると天使のクイッティアオになる。

 この店では透明スープのナムサイ、トムヤム風味のトムヤム、煮込んだ豚肉がおいしいムートゥン、赤い腐乳を入れたイェンタフォーがスープの種類になる。ほかにはワンタンのからあげや炒め物とご飯などもある。料金は麺類は40バーツ(約145円)から、食事も100バーツ(約364円)前後で食べられる。

 スープを決めたら、麺の種類を考える。センミー(米粉の極細麺)、センレック(米粉の細麺)、センヤイ(米粉の太麺)、バーミー(中華風麺)を選んだ上で、スープありかなしを選択する。タイ人は麺が来るとナンプラー(魚醤)や砂糖、唐辛子、酢を入れて好みの味つけにしてしまうが、日本人にはすでにちょうどいいくらいの繊細な塩味がある。

 タイでクイッティアオはセンレックとセンヤイをまずは試してほしい。日本のタイ料理店では絶対に味わえない食感が楽しめるからだ。というのは、日本の場合距離の関係で乾燥した麺しか入ってこない。それをいったん水で戻してから茹でているので、日本ではどうしてもボソボソとした食感になってしまうのだ。

 タイでは生麺を使っているので、センレックはキュッキュとコシのある感触、センヤイはチュルチュルとした感じを歯と舌の上で楽しむことができる。日本では絶対に再現できないものなので、タイに来たらぜひとも楽しんでもらいたい。
【執筆 : 高田胤臣】

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