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【ミャンマー】ミャンマー映画で初の「キスシーン」

Global News Asia / 2015年8月2日 11時0分

左が「ネートゥ」右が「プェプェ」((C)チャマガ ニンジーバー マウン)

 2015年8月2日、ミャンマーで今、爆発的なヒットを記録している映画をご紹介したい。先月から上映されている「チャマガ ニンジーバー マウン(英題「I am Rose,Darling」)である。

 主人公を演じる男優は「ネートゥ」、女優は「プェプェ」というミャンマーアカデミー賞を受賞する実力派の二人。それだけでも注目を集めそうなのだが、今回の映画がヒットしている理由は他にある。劇中にミャンマー映画史上初の「キスシーン」がお目見えするのだ。

 これまで「キスシーン」がなかったことにも驚きだが、これも民主化により国がオープンになったことの現れではないだろうか。

 また、ストーリーもありきたりで単調なラブストーリーとは違い、愛に満ちた復讐劇という、これまでにない攻めた作品となっている。

 特に、大金持ちの家で育つヒロインの少女が使用人の青年に足を洗わせたり、無理やりヒールを履かせたりする場面は、ミャンマーの男性にかなりの衝撃を与えたようだ。

 ミャンマーでは座っている時に、女性が男性に足向けるだけでも屈辱感を与えるため、女性の足を触ったり、靴を持つということはまずあり得ない。

 またそのような行為は「徳を失う」とも考えられているため、徳を積む文化の国の男性にとってはこの上ない屈辱感を感じるようだ。

 しかし、ある意味これまでタブーとも捉えられていた領域に踏み込んだ今作品は、今後のミャンマー映画界にどのような変化をもたらすか、大変注目される。
【執筆 : 竹永ケイシロ】

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