カンボジア映画、岩波ホールで2016年夏に上映ー「遺されたフィルム」
Global News Asia / 2015年8月10日 7時0分
2014年東京国際映画祭で、国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したカンボジア映画「遺されたフィルム」は、「シアター・プノンペン」とタイトルを変更して、2016年夏に岩波ホールで上映することが決定した。(C)HANUMAN CO. LTD
2015年8月10日、昨年、東京国際映画祭で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したカンボジア映画「遺されたフィルム」は、「シアター・プノンペン」とタイトルを変更して、2016年夏に東京・岩波ホールで上映することがわかった。
「シアター・プノンペン」は。プノンペンで暮らす少女が、ふとしたきっかけで1970年代のカンボジア映画と出会い、ポル・ポト派に蹂躙された祖国の映画史を発掘した。新たな形の『再生』を仲間と試みていくストーリー。ソト・クォーリーカー監督作品。
作品の最初の展開は、プノンペンに住む少女(ソポン)は父親との言い争いからに家を飛び出し、悪い仲間と付き合いながら、廃屋となった映画館で過ごしていた。ある日、ソポンは映写室に放置されていたボロボロのフィルムを見つけ映写する。それは1970年代、クメール・ルージュがカンボジアを支配する直前に作られたメロドラマで、そのヒロインは、いま病の床にいる母の若き日の姿だった。カンボジアの映画史に関心を持ったソポンは、ベテラン映写技師の助けを借りて、母の主演作の失われた最終巻をリメイクしようと行動を始める。
また、ソト・クォーリーカー監督は、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共同プロジェクト「アジア三面鏡」で、ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン) 、行定勲監督の3人でオムニバス映画を製作する。3人のアジアの気鋭監督がそれぞれの視点から描くことで、その向こうに浮かび上がるそれぞれの国の社会や文化を三面鏡のように映し出し、アジアに生きる隣人としてお互いがお互いを知り、理解し、共感し、アジア人としてのアイデンティティや生き方を描く。完成作品は、2016年の第29回東京国際映画祭で上映する。
【編集 : TY】
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