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【ミャンマー】伝統工芸品「パテインの傘」海外輸出好調も生産数が追い付かず

Global News Asia / 2015年8月16日 17時0分

パテイン市で作られる伝統工芸品の傘(竹永ケイシロ 撮影)

 2015年8月16日、エヤワディー管区のパテイン市で作られる伝統工芸品「パテインの傘」の輸出が好調だ。

 地元の業者によると、今月もビーチパラソルとしてウルグアイから400本の受注があったという。和傘にも似た竹と紙で出来た「パテインの傘」はドイツ、イタリア、フランスなどヨーロッパ各国で人気があるが、全て手作りである上に、その多くは家族経営による小規模な工房であることから、海外からの注文の数に到底対応することが出来ない、と工房の経営者は頭を悩ませる。

 海外からの注文のみならず、国内のホテルからの注文も増加しており、1年に10万本の傘を生産しても注文数に間に合わないという。

 また材料になる竹の値段も1本400~1000チャット(約40~100円)だったのが現在は3000~5000チャットと高騰しており、材料不足からラカイン州からも竹を買い付けて、6カ月分の材料をやっと確保している状態だ。

 隣国にも似た様な傘はあるが、ミャンマーの伝統工芸の代表である「パテインの傘」の技術が途絶えないように手仕事の伝統を守りつつ世界に広めたい、と工房経営者は語った。
【執筆 : 竹永ケイシロ】

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