【ミャンマー】電話でタクシーを呼び出す「Hello Cabs」が 8月よりシステム開始

ヤンゴン市内を走るタクシー(竹永ケイシロ 撮影)

　2015年8月19日、地元メディアによると、ミャンマーでは公共交通機関の発展が遅れており、観光客やミャンマー語の理解できない外国人の利用できる移動手段はタクシーしかない、と言っても過言ではない。それにもかかわらず、タクシーの値段は交渉制で外国人には難しく、今年に入ってから夜遅くタクシーを利用したアメリカ人女性が運転手に襲われたり、在住の日本人でもタクシーの運転手と後部座席に隠れていた数名の共謀犯に襲われ、金品を奪われる事件が起きるなど、所属先の分からない個人タクシーの犯罪が増えている。

　これらの利用者の声を受けて「ウ・ウィン・サン・ム」サービス会社はヤンゴン市内であればどこでもタクシーを電話で呼び出せるサービスを8月より開始した。

　同サービス会社はこれまで、ホテルや会社等に事前予約でタクシーを派遣するサービスを行ってきたが、一般向けに事業を拡大し、利用者は同サービス会社に電話するだけで好きな場所にタクシーを呼び出すことが出来る。

　面倒な値段交渉もサービス会社が行うという画期的なシステムだ。これによりタクシーを道で拾い値段を交渉する煩雑さが解消され、タクシーでの犯罪やタクシーへの忘れ物にも対応できると言う。

　まず70台のタクシーが登録し、8月6日よりサービスを開始した。
【翻訳/編集 : 竹永ケイシロ】